読み屋(@Books_Yomiya)です。
新年の抱負や、健康診断後のダイエットなど、新たな行動を誓っても1か月もしないうちに挫折するという経験はないでしょうか。
実は、あなたの意志力というものは筋肉と同じで、使うほど消耗することが研究より明らかになっています。
一方で、鍛えることもできると研究により分かっています。
意志力に関して正しい理解をしておくことにより、あなたの誓いも挫折せず、成し遂げられる可能性があります。
意志力を鍛えるためにやるべきこと
意志力は瞑想などの自制行為で鍛えられる
ある研究では、8週間の集中的なマインドフルネス瞑想により、背外側前頭前野が強化されたことが分かっています。
この脳の部位は、集中力の維持に関与する意志力の領域であり、瞑想によって意志力を鍛えられることが分かっています。
また、瞑想で脳を鍛えることも可能だということが分かっています。合わせてご覧ください。
また、スタンフォード大学の記事でも、瞑想トレーニングが意志力を高めるための手段として紹介されています。
意志力を鍛える方法として、意図的に自制行為を行うことです。(瞑想も広義で言えば自身の行動を自制する行為です。)
例えば、目の前のお菓子を避けたり、あえて利き手とは別の手でご飯を食べる、自分の仕事に締め切りをつけるなど、自分の行動に対して、自制心の負荷をかけることで、意志力を鍛えられると言われています。
血糖値を安定に保つことで意志力を維持できる
ある研究では、自制心というのは、血液中の糖(グルコース)に依存していると明らかになっており、血糖値が低い場合、あなたの意志力も低くなるのです。
従って、糖質制限ダイエットというのが、いかに失敗しやすいか理解できることでしょう。(糖質を制限することで、意志力も低くなる。そうなると、誘惑に負けやすく、結果としてダイエットを継続することは困難になる)
だからと言って、砂糖を摂取し続けることを推奨しているのではありません。
アメリカ心理学会も推奨する通り、精製された砂糖を摂取するよりも、健康的な食事で血糖値の急激な上昇を避け、血糖値を安定に保つことが結果としてあなたの意志力も長時間維持できるのです。
逆に精製された砂糖は血糖値を急激に上げる効果はありますが、一時的に上がった血糖値はその変動で急激に下がることがわかっていますので、意志力を維持するためにジュースやお菓子で血糖値を上げることはまったくおすすめできません。
意志力の維持のためには、お菓子やスナックなどで血糖値を上げるのではなく、血糖値を安定に保つような低GIの食事を心がけて、意志力を維持していく戦略がベストです。
睡眠不足下ではストレスや誘惑に負けやすい!睡眠不足は確実に避ける
スタンフォード大学の記事でも言及されていますが、意志力とストレスは相容れないものであり、慢性的にストレスにさらされている場合、私たちの意志力というのは非常に弱いものになっています。
ストレスというのは本来、(狩りや猛獣から逃れるための)戦闘や逃避するための反応であり、短期的な目標を達成するためには有効な反応ですが、意志力を必要とするような長期的な目標のための行動には有害なのです。
睡眠不足というのは、慢性的なストレスの一種であり、ストレス下では前頭前野(欲求やストレス反応を引き起こす脳の領域)が特に打撃を受けやすく、ストレスや誘惑に過剰に反応してしまうのです。
逆に、確実に睡眠不足を避けることができれば、誘惑やストレスに過剰な反応を見せずに、意志力を維持できるとも言えるでしょう。
意志力を鍛えるためにやるべきことまとめ
意志力を鍛えるためには以下を気をつけることがポイントです。
- 意志力は瞑想など、自分の行動に対して自制心の負荷をかける自制行為を行うのが有効
- 意志力を維持するためには血糖値の安定化が必須!GI値の低い食事を心がけるべき
- 睡眠不足下では意志力が働きにくいため、睡眠不足を避ける
私たちの意志力というのは有限であるため、意志力を有効活用することに加え、瞑想や意志力を維持するための工夫をするだけで、私たちの長期的な目標に大きく近づくことができるでしょう。
また、意志力に関するおすすめの本を3つ紹介します。
こちらの本をすべて読んでおけば、まず意志力に関する仕組みは全て押さえて置けるでしょう。
続かないと悩んでいるならば、3つとも読んでおくことをおすすめします。今後の人生において、意志力を自在に操れるようになれば、非常に安い投資だと思います。