瞑想により脳を鍛えることができる

  • 2020年1月28日
  • 2020年1月29日
  • 生産性

読み屋(@Books_Yomiya)です。

近年、マインドフルネスや瞑想が米大手IT企業で取り入れられています。

瞑想は単なる宗教的な意味合いではなく、個人のパフォーマンスを上げるとして、大きな注目を集めているのです。

権威ある米神経科学会でも、瞑想により脳を鍛えることができるという見解が出ています。

科学的にも瞑想によりパフォーマンスを向上させるというエビデンスが出ているので、是非とも生活の中に取り入れたい行動の一つです。

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瞑想により脳を鍛えることができる

瞑想により脳を鍛えられる可能性がある

米国神経学会によれば、瞑想をすることで脳を大きくし、精神的なパフォーマンスを向上させる可能性があると言及しています。

とある研究では、瞑想者をしている人とそうでない人では、注意力や感覚処理に関連する脳の領域は瞑想者のほうが厚いことが分かっています。

20人の西洋スタイルの瞑想者(1日あたりわずか20〜60分瞑想し、日常生活に取り入れている)の脳と、瞑想やヨガの経験のない15人の脳を比較しました。
すべての研究参加者は、MRIスキャナーに横たわり、脳の構造の詳細な画像を撮影しました。

その結果、注意と感覚処理に関連する脳領域は、瞑想者の方が非瞑想者よりも厚いことがわかりました。

https://www.sfn.org/publications/latest-news/2005/11/13/take-a-deep-breath

また、感情プロセスや認知プロセスの統合に関与している脳についても、瞑想を行うことで加齢による脳の菲薄化を防ぐことができる可能性があるとのこと。

また、ある地域では、高齢者で脳の厚さの差が最も顕著であり、瞑想を定期的に行うと、加齢に伴う正常な脳の菲薄化が減少する可能性があります。

この領域は、脳の外層または皮質の領域で、感情プロセスと認知プロセスの統合に関与していると考えられています。皮質の厚さを調べる多くの研究は、皮質の薄化の原因として老化と病理学を指摘しているが、皮質の厚化を促進するメカニズムを示す研究は限られています。

https://www.sfn.org/publications/latest-news/2005/11/13/take-a-deep-breath

また、別の研究では実行力や集中力、感情制御に関連する脳の部位が改善することもわかっています。

さらに、瞑想をすることでポジティブになれるという研究結果もアメリカ心理学会の記事から出ています。

Britta K.Hölzel博士と精神医学研究の同僚による2010年の研究では、瞑想が大脳皮質の脳密度の増加につながり、この部位の密度増加は、実行機能、集中力、および感情制御の改善に関連することが示されています。一方、2003年のリチャードデビッドソン博士とジョンカバトジン博士による心身医学の研究では、8週間のマインドフルネスに基づく瞑想が示されました。 瞑想により、肯定的な感情状態に関連付けられている左側の前脳活動の大幅な増加をもたらしたことが明らかになっています。

https://www.apa.org/monitor/2014/02/buddhism-psychology

瞑想により脳を回復できる可能性も

瞑想することにより、睡眠のように脳をリラックスさせて回復することができるという報告も出ています。

ケンタッキー大学の研究者は、瞑想が睡眠と同様の脳機能を伴う可能性があるかどうかを調べました。

瞑想は覚醒の一形態ですが、睡眠のような瞑想もリラックスして回復することが報告されています。
瞑想が初心者の瞑想者であっても、パフォーマンスを向上させ、おそらく回復する役割を果たしていることを示唆しています。

https://www.sfn.org/publications/latest-news/2005/11/13/take-a-deep-breath

簡単!具体的な瞑想方法について

「禅寺」に行き、的確な指導を受けるのが一番おすすめです。

また、一番手っ取り早いのが、目をつぶってゆっくり呼吸をする、更にその呼吸に意識を向け続ける、というものです。

吸う→吐くにそれぞれ10秒ほどかけて、呼吸にだけ意識を向けましょう。

また数息観といって、1呼吸につき「ひとーつ」2呼吸目で「ふたーつ」という具合で、呼吸に意識を向けながら数を数える方法もあります。

瞑想では、呼吸に意識をして、頭に雑念が浮かんできてもまた呼吸に意識を戻すということを繰り返すことが重要です。繰り返し行ううちに、次第に雑念が浮かんでこなくなります。

5分の瞑想だけでもパフォーマンスを大幅に改善できることが分かっています。

1日五分だけでも毎日続けてみるとよいでしょう。

瞑想により脳を鍛えることができるまとめ

科学的にも、瞑想により脳を鍛えることができるということは証明されています。

  • 瞑想により脳の一部の菲薄化を防止できる可能性がある
  • 瞑想することで脳の疲労を回復する効果が期待できる
  • 瞑想は一日5分行うだけでもパフォーマンスを改善できる

Googleなどの大手企業でも取り入れ始められているのが瞑想であり、今ではスピリチュアルな行為だという認識ではなく、個人のパフォーマンスを上げる手段として認識されています。

今瞑想による恩恵は、集中力や生産性が上がる、ストレスの軽減など計り知れない部分があり是非とも生活の一部に取り入れたい行動です。

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