読み屋(@Books_Yomiya)です。
日本のホワイトカラーの生産性が低いと叫ばれていますが、一向に改善する様子を見せていません。
日本企業の働き方改革を見ていると、自動化やツールを入れて解決しようという考え方のみが先行している様子。
従業員一人ひとりのパフォーマンスを上げるために何をすべきか?というところにフォーカス出来ていないように思えて仕方ありません。
欧米などの先進国ではすでに広まっているスタンディングデスク。
スタンディングデスクには、自動化ツールなどのように即効性はありませんが、一人ひとりの能力を引き出して、生産性を上げるためには十分に効果を発揮するというエビデンスが出ています。
スタンディングデスクが生産性を向上させる可能性がある
スタンディングデスクを導入することで、下記の例では45%もの生産性が向上しています。
スタンディング対応デスクを始めて2か月目から、スタンディングデスクに慣れるにつれて、生産性の大幅な向上が見られるようになったそうです。
更に副次効果として、スタンド対応デスクで働いている人の75%近くが、6か月の研究期間中にこれらのデスクを使用した後、体の不快感が減少したと答えたそうです。
テキサスA&M大学の研究結果をご覧ください。
スタンディングデスクの研究概要:
テキサスA&M大学の健康科学センター公衆衛生学部による新しい研究で、スタンド対応デスクユーザーと従来の着席デスクユーザーの生産性を比較しました。データは、6か月間毎日収集されました。スタンド対応デスクの使用は、従来の着席式デスクの使用よりも生産性向上に貢献する可能性が高いことがわかりました。スタンディングデスクの研究詳細:
スタンディングデスク導入後6か月のコールセンターの生産性
この研究では、コールセンターで、スタンド対応のデスクユーザーのグループと従来の着席式デスクユーザーのグループの、客観的な生産性の測定値を経時的に比較しました。
比較分析は、2つの部門にわたる167人の従業員の6か月間の二次データについて行われました。
結果として、スタンド対応デスクのユーザーは、着席式デスクのユーザーと比較して、毎日の生産性が約45%向上しました。
さらに、スタンド対応のデスクユーザーの生産性は、23%(1か月目)から53%(6か月間で)に大幅に増加しました。最後に、この生産性の向上は、両方の部門の従業員で同様でした。
これらの調査結果は、生産性を向上させるために、従業員にスタンド対応デスクを採用することの重要な利点を示しています。
なぜスタンディングデスクは生産性を向上させるのか?
いくつかの研究や本(脳を鍛えるには運動しかない、一流の頭脳)でも明らかになっていますが、脳の働きが活発になり、集中力が増すのは身体の血液が循環している時です。
また、最高のアイデアは72%の人がシャワー中に得ているという研究結果もあり、やはり血液の循環が良いときに脳の働きが活発になると言えるでしょう。
座っている状態というのは、その真逆であり非常に活動量が低い状態。
座っている状態と比較したら、立っている状態ははるかに活動量が多く、脳の働きが活発になるというのは当然の理屈です。
従って、スタンディングデスクというのは座っている状態と比較して、生産性が高いというのは非常にうなずける結果です。
具体的なスタンディングデスク導入方法とおすすめのデスク
スタンディングデスク導入方法
会社ですぐにスタンディングデスクを導入してくれ!というのは難しいでしょう。
座りすぎの危険性や今回のようにスタンディングデスクは生産性向上に一役買うことができるという会社側でのメリットを提示することから始めるとよいでしょう。
ぜひ、合わせてこちらの記事もご覧ください。
また、有名IT系企業(楽天やサイバーエージェント、アイリスオーヤマなど)でもスタンディングデスクの導入実績があることなどを一緒にプレゼンすると、より効果的です。
おすすめのスタンディングデスク
こちらのスタンディングデスクは、2~3時間程度の作業に向いています。
広々と使えて土台もしっかりしているので、書き物やパソコン作業でも全く揺れることはありません。
私の場合、こちらのデスクを家において作業しています。
常時スタンディングというのは身体にとっても負担なので、一日中立っているのが苦痛という方は、昇降式のスタンディングテーブルをおすすめします。
8時間座りっぱなしというはさすがにしんどいと思いますので、たまに座って休憩できるというのが利点です。
スタンディングデスクが生産性を向上させる可能性があるまとめ
研究からわかる通りスタンディングデスクには以下のメリットがあります。
- スタンディングデスクの導入によって生産性は向上する
- 身体の不快感も減少する
- 活動量が増えるのでダイエットにもおすすめ
既にアメリカやヨーロッパでは、立って仕事をするというオフィス作りが広まりつつあります。
一方日本では、まだまだそういった動きがあまり見られません。
私たち一人ひとりがこういったメリットに目を向けて啓蒙して、「仕事は座って行うもの」という固定概念を変えていく必要があると考えています。