読み屋(@Books_Yomiya)です。
子供の頃、1年というのは非常に長く、無限に続くように感じたけれども、大人になってからの1年というのはあっという間だと感じたことはありませんか?
歳をとるにつれて時間の流れが早く感じるのは皆共通しているところだと思います。
今回は、年を取るにつれて時間が早く感じることに対して、以下2点について記事としてまとめました。
- なぜ歳を取るにつれて時間の流れが早く感じるのか?
- その時間の流れに抗い、より密度の濃い時間を過ごすために私たちがやるべきことは何なのか?
体感する時間を長くすることで、人生の幸福感は確実に増すはずです。ぜひ参考にしてください。
歳をとるにつれて時間の流れが早く感じる理由とは?
子供から大人になるにつれて体内時計が変化する
子供は、大人に比べて心拍数や呼吸などの生物学的ペースメーカーが早いため、同じ時間でも長く感じると言われています。
子供から大人になることで、体内時計が徐々に変化することで、遅く時間を感じるようになります。(年を取るにつれて心拍と呼吸が遅くなるのです)
子供の生物学的ペースメーカーは大人よりも、より速く鼓動します。つまり、一定期間内により多くの生物学的マーカー(心拍、呼吸)を経験するため、より多くの時間が経過したように感じるのです。
https://theconversation.com/why-time-seems-to-go-by-more-quickly-as-we-get-older-63354
大人になるにつれて新しい経験がなくなる
また、大人になるにつれて多くの経験値ができ上がってしまうため、脳が処理する情報が少なります。
経験が増えれば増えるほど、脳が処理する情報が少ないために、時間が短縮されたように感じるようです。
年齢を重ねるにつれて、基本的に新しい経験というのはどんどん少なくなり、脳が処理する情報も減少していきます。
従って、年を取ればとるほど1年を早いと感じてしまうのです。
私たちの脳が新しい情報を受け取るとき、それは必ずしも適切な順序で来るとは限りません。
https://buffer.com/resources/the-science-of-time-perception-how-to-make-your-days-longer
この情報を再編成し、理解できる形式で提示する必要があります。
なじみのある情報が処理される場合、この処理にまったく時間がかかりません。ただし、新しい情報は少し遅く、時間が長く感じられます。
脳が多くの新しい情報を処理する必要がない場合、時間はより早く過ぎるように感じ、同じ時間であっても、より短く感じるでしょう。
これは、以前に処理したことがあるため、使い慣れた多くの情報を取り込むと発生します。あなたの脳は一生懸命働く必要がないので、時間をより速く処理します。
年齢を重ねるほど、脳がすでに処理した情報に頻繁に接触します。
おなじみの情報というのは、私たちの脳を介して近道を取り、時間がスピードアップし、時間が通り過ぎているという感覚を与えしまうのです。
https://buffer.com/resources/the-science-of-time-perception-how-to-make-your-days-longer
時間の流れを早く感じないためにやるべきこと
体感する時間を長くしよう!昨日と同じことをしない
時間の流れをゆっくりと感じるためには、子供の頃のように常に新しいことを経験し続けるしかありません。
しかしながら、私たちには心理的ホメオスタシスという変わることを恐れる心理が働くことが分かっています。
それは人間の生存戦略的に、「今変わらずに生きていけるのだから、そのままの行動を取ろう」という心理です。
これに抗うためには、「心理的ホメオスタシスが働いている」ことを意識するのが有効です。
例えば、新しいレストランに行こうか、行きつけのレストランに行こうか迷って行きつけのレストランを選ぼうとした場合、それは心理的ホメオスタシスが働いていると理解するのです。
そうやって、自分の行動を理解することで、変わることへの恐怖心を和らげることができると言われています。
特に時間の流れを早く感じないためにやるべきことを5つまとめました。
- 学び続ける
- 新しい場所を訪れる
- 新しい人に会う
- 新しいアクティビティーを試す
- 自発的になる
新しいことを学んだり、新しい場所を訪れるだけで、脳は新しい情報として処理することになり、時間がゆっくり動いているように感じられるのです。
また、新しい人に会うことや新しいアクティビティ(例えば新しい趣味を見つけるなど)も、同様に脳に対して新しい情報を与えることになり、時間をゆっくり感じることができるでしょう。
1日を早く感じないためには、昨日と同じことをしないと決めて、何か一つでも新しいことを覚えたり、新しい発見をすることをお勧めします。
私の場合は、何か一つ新しい情報を本や論文から取得して、情報をまとめる作業を毎日行っています。
更に、できる限り自分の仕事は自動化、またはアウトソースするなどして、新しいことができる環境を作ることをおすすめします。
時間の流れを早く感じさせないためにはマインドフルネスが有効
時間の流れを早く感じさせないためには、マインドフルネスが有効だとされています。
マインドフルネスとは座禅や瞑想などを含め、今体験していることに注意を向けることです。
マインドフルネスを行うことにより、時間の感じ方を長くできると言われています。
私たちの経験にもっと注意を向けるための意識的な努力をすることで時間を遅くすることができるということです。
マインドフルネスとは、私たちの思考ではなく、体験、つまり、私たちが見ているもの、感じているもの、味見するもの、匂いを嗅ぐこと、または聞いていることに注意を向けることです。たとえば、午前中にシャワーを浴びているときは、今日やらなければならないことや昨夜やったことについて心からおしゃべりする代わりに、今、その場に対して注意を向けるようにしてください。
マインドフルネスにより処理される情報量が増加するため、経験に対するこのオープンで警戒的な態度には時間の延長効果があることもわかります。
https://theconversation.com/feel-like-time-is-flying-heres-how-to-slow-it-down-115257
時間を買うことで幸福を促進するという研究結果
ある研究では、時間を買うことで幸福を促進できるという研究結果が出ています。
例えば、掃除や洗濯、料理などの家事の代行を依頼することで人の幸福度は増すというもの。
特に、家事は毎日行うものであり、家事を行う上で処理する情報はほとんどありません。その結果、時間が早く感じてしまうのです。
従って、家事に限らず毎日行う同じ行動があるならば、その行動を極力短縮できるように工夫をすべきです。その一つのソリューションが、アウトソース、つまり誰かにお願いするというもの。
ぜひ、なじみのある経験は短縮して、新しい経験に時間を使うよう心がけましょう。
歳をとるにつれて時間の流れが早く感じる理由と対処法まとめ
歳をとるにつれて時間の流れが早く感じる理由としては、以下です。
- 子供から大人になるにつれ、生物学的ペースメーカー(心拍数など)が変化するため、時間を早く感じやすくなる
- 新しい経験をしなくなるほど、脳で処理する情報量が減り、その結果時間を早く感じる
時間を早く感じさせないために、私たちができることは以下です。
- 昨日と同じことをせずに、毎日常に新しい体験をする。(進化し続けるしかない)
- マインドフルネスを行う(今この瞬間に注意を向ける)。
- 毎日行うようなルーチンは極力排除して、新しい経験に時間を充てる。